AIの業務活用

AIで無理のない週間計画を作る:使える時間から計算する

やることを空き時間に無理に詰め込むのではなく、1週間で実際に使える時間と必要な作業時間を先に計算する方法を練習します。途中で水曜日の時間が使えなくなるケースも扱い、AIが存在しない追加時間を勝手に作っていないか確認します。

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対象読者個人の勉強や生活上の作業を、現実的な時間の範囲内で配置したい非開発者

準備するもの
  • 1週間で実際に使える時間を分単位で書き出せること
  • 作業ごとの想定時間と必要回数をおおよそ決められること
  • 実際の業務ログや顧客スケジュールではなく、個人向けの架空例で練習すること

01やることより先に使える時間を計算する

今回の実習のポイントは、AIに「今週の計画を作って」とすぐ頼むのではなく、まず使える時間を数値で固定することです。使える時間は月30分、火0分、水45分、木30分、金0分、土60分、日30分です。

曜日使える時間
30分
0分
45分
30分
0分
60分
30分

合計は30+0+45+30+0+60+30=195分です。この数値が1週間で使える最大容量です。火曜日と金曜日は0分なので、基本条件として作業を何も入れません。

02作業時間と回数を別々に計算する

今週のやることは、書類整理20分×2回、読書25分×3回、発表練習30分×2回です。作業ごとの合計時間を先に計算すると、書類整理40分、読書75分、発表練習60分で、全体は175分です。

作業1回の時間回数合計時間
書類整理20分2回40分
読書25分3回75分
発表練習30分2回60分
合計175分

使える時間195分から必要時間175分を引くと、20分の余裕があります。したがって現在の条件ならすべての作業を入れられますが、どの日にでも入れられるという意味ではありません。各曜日の最大時間も同時に守る必要があります。

03曖昧な依頼が無理な計画を作る例を見る

プロンプト
今週、書類整理、読書、発表練習をしないといけない。バランスよく予定を組んで。

この依頼には曜日ごとの使える時間や作業回数がないため、AIが見た目だけ整った計画を勝手に作る可能性があります。以下は問題が分かるよう意図的に作った架空のAI回答であり、実際の実行結果ではなく編集例です。

編集例
[編集例・実際のAI回答ではありません]
月:書類整理20分 + 読書25分
火:発表練習30分
水:読書25分
木:書類整理20分 + 発表練習30分
金:読書25分
土・日:終わっていない作業を補う

月曜日には45分を入れており、使える30分を超えています。また火曜日と金曜日は実際には使える時間が0分なのに作業が割り当てられています。「バランスよく」という表現だけでは、現実の制約が伝わらないことが分かります。

04合計時間と曜日ごとの上限を一緒に伝えて計画してもらう

プロンプト
個人用の週間計画を作って。
使える時間は月30分、火0分、水45分、木30分、金0分、土60分、日30分で、合計195分。
やることは書類整理20分×2回、読書25分×3回、発表練習30分×2回で、合計175分。
各曜日の使える時間を超えず、火曜日と金曜日には何も入れないで。作業回数も正確に守って。20分の余裕時間は無理に埋めず、そのまま残して。
表形式で曜日ごとの作業と使用時間を示し、最後に合計使用時間と残り時間をもう一度計算して。

以下は条件を満たす許容可能な配置の編集例です。実際のAI実行結果ではありません。

曜日配置使用時間使える時間
読書1回25分30分
休み0分0分
書類整理1回 + 読書1回45分45分
発表練習1回30分30分
休み0分0分
発表練習1回 + 読書1回55分60分
書類整理1回20分30分

使用時間は25+45+30+55+20=175分で、全体の使える時間195分より20分少なくなっています。書類整理2回、読書3回、発表練習2回も正確に満たしています。

05見た目の良い計画より先に計算条件を確認する

  • 月25分が最大30分以下か確認
  • 水45分が最大45分以下か確認
  • 木30分が最大30分以下か確認
  • 土55分が最大60分以下か確認
  • 日20分が最大30分以下か確認
  • 火曜日と金曜日の使用時間が0分か確認
  • 全体の使える時間の合計が195分か再計算
  • 全体の作業時間の合計が175分か再計算
  • 書類整理2回、読書3回、発表練習2回になっているか回数を確認
  • 195-175=20分の余裕が実際に残っているか確認

AIが表をきれいに作っても、上の確認項目のどれか1つでも合わなければ計画を修正する必要があります。特に複数の作業を入れた日は、合計時間がその日の最大時間を超えていないか自分で足し算することが重要です。

プロンプト
この計画をもう一度検算して。各曜日の使用時間が使える時間を超えていないか、全体の作業時間が175分か、作業回数が書類整理2・読書3・発表練習2になっているかを項目ごとに確認して。ただし、あなたの検算結果も私が自分で計算し直せるように、足し算の式も一緒に示して。

06水曜日の45分が急になくなったら、何を先送りするか決める

計画を作った後、水曜日の45分が急に使えなくなったと仮定します。新しい使える時間は、元の195分から45分を引いた150分です。元の作業は175分必要なので、25分不足します。したがって、元の作業をすべて入れる計画は計算上不可能です。

プロンプト
水曜日の45分が急に使えなくなった。他の曜日の使える時間はそのままにして、追加時間を勝手に作らないで。これで合計の使える時間は150分だけど、元のやることは175分ある。何を調整する必要があるか先に説明して、その後で可能な選択肢を示して。作業を細かく分けて配置してよいかはまだ決めていないので、その条件が必要なら確認すべきだと指摘して。

以下は修正の考え方を示すための編集例です。実際のAI回答ではありません。

編集例
[編集例・実際のAI回答ではありません]
水曜日を除くと使える時間は150分なので、元の175分分の作業をすべて入れることはできません。少なくとも25分分を減らすか、翌週に回す必要があります。1つの選択肢は、25分の読書1回を翌週に回すことです。そうすると残りの作業時間はちょうど150分になり、使える時間の合計と一致します。ただし、残りの作業を各曜日の上限内に入れられるかどうかは、作業をより小さい単位に分けてよいかによって変わる可能性があるため、分割してよいかを先に確認するのがよいでしょう。

ここで重要なのは、AIが土曜日を85分に伸ばしたり、火曜日に新しい時間を作ったりして不足を隠さないことです。時間が足りなくなったら、まず「すべてはできない」という事実を認め、そのうえで優先順位を調整します。読書1回25分を翌週に回せば、残りの作業はちょうど150分になるため、合計量としては配置可能になります。ただし実際の曜日別配置は、作業を分割できるかどうかによって変わるため、その条件をユーザーに確認する必要があります。

自分で確認する項目

編集例・実際のAI応答はツールやモデルによって異なる

  • 曜日ごとの使える時間の合計が195分か自分で計算
  • 元の作業合計時間が175分か、作業ごとの時間×回数で計算
  • 元の計画で各曜日の使用時間がその曜日の最大時間を超えていないか確認
  • 火曜日と金曜日に作業が割り当てられていないか確認
  • 書類整理2回、読書3回、発表練習2回が正確に配置されているか確認
  • 元の計画に20分の余裕が残るか確認
  • 水曜日の45分を除いた後、全体の使える時間が150分になるか確認
  • 150分では175分の作業をすべて実行できないことを確認
  • 読書1回25分を翌週に回すと、残りの作業時間が150分になるか確認
  • AIが存在しない追加時間を勝手に作っていないか確認
検証範囲の限界

実際の予定管理ツールで実行した結果やユーザー行動を試験した結果ではなく、個人計画を学ぶための編集例です。想定所要時間は実際の状況によって変わる可能性があり、作業を分割できるかどうかや優先順位はユーザー自身が決める必要があります。