バイブコーディングとは?AIにコードを任せるとき人がすべきこと
バイブコーディングを単に「言葉で頼めばAIが勝手に作ってくれるもの」と捉えるのではなく、人が要件と確認基準を決め、AIが作った結果を点検する作業方法として理解します。架空の家計簿CSV集計ツールを例に、入力・出力・してはいけないこと・確認方法を1ページのメモに整理します。
Claude Codeがファイルを読み取り、修正し、コマンドを実行できることを前提に、初心者が作業前・作業中・作業後に確認すべき安全上のポイントを整理します。権限モードの違い、チェックポイントでは復元できない変更、gitとの役割の違い、秘密情報を入れない原則を一つのチェックリストにつなげます。
対象読者Claude Codeを実際のプロジェクトで使う前に、権限と復旧範囲を理解し、安全な作業習慣を身につけたい初心者
安全な利用は、プロンプトを送る前から始まります。まず現在のターミナル位置が正しいか確認し、練習なら実際の業務リポジトリとは分けたフォルダを使います。.env、証明書、個人資料のような機密ファイルがあるプロジェクトでは、AIツールに何を見せるかを先に確認します。例でAPIキーが必要に見えても、実際のキーではなく`sk-EXAMPLE-NOT-REAL`のような明らかな偽の値だけを使います。
作業開始前の確認
- 現在のフォルダは意図したプロジェクトか?
- 実際の個人情報・パスワード・APIキーが例のファイルに入っていないか?
- 変更前の状態をgitで確認し、必要ならコミットしたか?
- 初めて見る作業なら、planまたはManualのような確認重視の流れで始めるか?Claude Codeにチェックポイントがあるからといって、別のバージョン管理が不要になるわけではありません。公式ドキュメントでも、チェックポイントはgitのようなバージョン管理を置き換えないと明記されています。重要なプロジェクトでは、作業前のコミットや別ブランチなど既存のバージョン管理習慣を維持します。
公式ドキュメントで案内されている権限モードはManual、acceptEdits、plan、auto、dontAsk、bypassPermissionsです。Worknoteでは初心者にManualまたはplanから始めることを勧めます。これは危険がなくなるという意味ではなく、変更範囲を先に読んで判断する習慣を作るための選択です。
| モード | 確認されている動作 | 初心者向けメモ |
|---|---|---|
| Manual | 設定値default、読み取りは自動・編集/コマンドは確認を求める | 変更とコマンドを確認しながら進める |
| acceptEdits | ファイル編集とmkdir・touch・mv・cpなど一般的なファイルコマンドを自動実行 | 自動変更の範囲を理解してから使う |
| plan | 読み取り中心で分析・計画 | 実装前の範囲確認に使う |
| auto | 分類モデルが人の代わりに行動をレビューし、多くを確認せず実行 | 結果と変更範囲を別途確認 |
| dontAsk | 事前に許可したツールだけを使用 | 許可したツールの範囲を理解する |
| bypassPermissions | すべてのチェックを省略 | 隔離されたコンテナ・VMでのみ使用 |
デフォルトの開始モードは料金プランによって異なります。2026-09-22に確認した公式ドキュメントでは、Pro・Max・Teamプランの対話型ターミナルのデフォルト開始モードはauto、その他のプランはManualと説明されています。したがって、常に同じ承認フローが表示されると仮定せず、現在のモードを確認します。
claude --permission-mode planClaude Codeは必要なファイルを自分で読み、ファイル修正やコマンド実行の前に承認を求めることがあります。ただし、承認画面が表示されたこと自体はコマンドの安全性を保証しません。どのファイルが変わるのか、削除・移動・コピーのコマンドが含まれるのか、依頼していないインストールや範囲拡大があるのかを先に読みます。
変更前に、まず次の内容だけを教えてください。
1. 修正するファイル名
2. 各ファイルで変更する内容
3. 実行しようとしているシェルコマンド
4. 元ファイルを削除・移動・上書きする操作があるか
まだ修正やコマンド実行はしないでください。Claude Codeは送信する各プロンプトごとに自動チェックポイントを作成します。`/rewind`、または入力欄が空の状態でEscを二回押すと巻き戻しメニューを開け、コードと会話の復元、会話だけの復元、コードだけの復元、要約などを選べます。ただし、この機能がすべてのファイル変更を記録するわけではありません。
/rewind| 変更の種類 | チェックポイントの制限 | 別途用意する対策 |
|---|---|---|
| Claude Codeが追跡する変更 | 巻き戻し対象として選べる場合がある | 重要な作業ではgitも併用 |
| Bashコマンドrm・mv・cpなどで変わったファイル | 追跡・復元しない | コマンド前に対象を確認し、別の復旧手段を用意 |
| Claude Codeの外で直接変更したファイル | 追跡しない | git diffなどで別途確認 |
| プロジェクトのバージョン履歴 | gitを置き換えない | コミット・ブランチなどのバージョン管理を維持 |
特にシェルコマンドで削除・移動したファイルを`/rewind`がすべて元に戻してくれると期待してはいけません。チェックポイントはClaude Code内の作業を戻す補助手段と考え、プロジェクト履歴と復旧はgitなど別の手段で管理します。
コードが必要とするからという理由だけで、パスワード、APIキー、実際の顧客情報、実際の研究データをプロンプトや例のファイルにそのまま入れません。チュートリアルやエラー再現では、合成データと明らかな偽トークンを使います。実際のプロジェクトでどのデータをツールに提供できるかは、組織の方針と利用環境を別途確認する必要があります。
練習用の偽の値:
API_KEY=sk-EXAMPLE-NOT-REAL
仮想データ:
date,category,amount
2026-09-01,food,12000プロジェクトに機密情報がすでに含まれている場合、単に「そのファイルは見ないで」と依頼するだけで十分だと考えてはいけません。ツールがアクセスできるファイル範囲とセキュリティ方針を確認し、必要なら機密情報を除いた作業用コピーで再現します。
作業が終わった後は、AIが「完了した」と言うことより、実際のファイルと実行結果を基準に判断します。前の記事と同じようにgit diffを読み、実行コマンドをもう一度実行して期待値と比較します。エラー修正なら、問題が消えたかだけでなく、元の正常入力でも同じ結果が出続けるかを確認します。
作業後の確認
- git diffで想定したファイルだけが変わっているか?
- 実行結果が要件の期待値と一致しているか?
- 一時ファイル・偽の秘密情報がコミット対象に残っていないか?
- 次の人が理解できるよう、変更理由と実行方法が残っているか?Claude Codeの自然言語による説明はレビューを助ける資料です。最終判断は、実際のdiff、実行結果、プロジェクトルールと照合して行います。この原則はモデルや権限モードが変わっても維持できます。
| 時点 | 確認する質問 | 問題があれば |
|---|---|---|
| 作業前 | 正しいフォルダか、機密情報がないか、復旧手段があるか | 練習フォルダ・仮想データ・git状態から準備 |
| 作業中 | どのファイルとコマンドを承認するのか理解しているか | 承認を止め、planで範囲を再確認 |
| 巻き戻し前 | チェックポイントが追跡しないBash・外部変更か | git・バックアップなど別の復旧手段を確認 |
| 作業後 | diffと実行結果が要件に合っているか | 原因を確認し、必要な部分だけを再修正 |
このシリーズに共通する原則は、まず要件を小さく定め、読み取りと計画から始め、変更範囲を確認し、実行結果を人が検証することです。自動化の範囲が広がるほど人の役割がなくなるのではなく、何を許可し、その結果が基準に合っているかを確認する方へ移ります。
Claude Code公式ドキュメント(2026-09-22確認)を基準に作成 · Claude Codeは実行していない · Python実行コードなし
この記事は2026-09-22に確認したClaude Code公式ドキュメントを基に作成しており、Claude Codeの権限モードやチェックポイントを実際に実行して試した記録ではありません。組織ごとのセキュリティ方針と最新の公式ドキュメントは、実際のプロジェクトへ適用する前に別途確認する必要があります。